名門高校ウィルトンアカデミーを舞台にしたお勧め映画

Dead Poets Society (いまを生きる)

 

dead poets society

 

 

Painfully shy Todd Anderson has been sent to the school where his popular older brother was valedictorian. His room-mate, Neil, although exceedingly bright and popular, is very much under the thumb of his overbearing father. The two, along with their other friends, meet Professor Keating, their new English teacher, who tells them of the Dead Poets Society, and encourages them to go against the status quo. Each, in their own way, does this, and are changed for life. 〜Written by Liz Jordan 

 

紀元前1世紀、古代ローマの詩人ホラテイウスの詩にCarpe diem(Seize the day).その日を掴め。という言葉があります。今この瞬間を精一杯生きよう、楽しもう、今という時を大切に使おうと、言おうとしています。

これは日本の一期一会に通ずるものです。それはエピキュロス的なそれであって刹那的な快楽主義とは異なります。

関連する表現にMomento mori(Think of death).死を思え。という有名な言葉もありますが、両者は違う側面(another side of the coin)を観ている、と言えます。

その日を掴め!は後の事を考える事の無い、後悔の無い人生観を進めており、死を思え!は死に際して後悔する事の無い、いわば質素で堅実なやりがいのある人生を勧めているのです。

 

Seize the day!の思想はこの映画にも強く反映されています。

原題のDead Poets Societyは劇中のロビンウィリアムス扮する教師、キ−テイングがウェルトン校在学中に

結成していた読詞サークルの名前に起因しています。劇中、キーテイングが発するラテン語、Carpe diem.が映画のテーマを表しています。

IT時代の天才であり寵児でもあったステイーブジョブズは、あるスピーチでスタンフォード大学の生徒に向かって問いかけました。”もし明日で君たちの人生が終わるとしたら、今やっている事は本当にやりたいことだろうか?”と。

アメリカのノーベル文学賞受賞者ソールベローの作品に同名のSeize the Day(1956年)があります。


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